先物取引はどうなの?
先物取引とは将来の取引を行う約定を結び価格変動による差益を得ることを目的としたデリバティブ(金融派生商品)のひとつです。実際に商品を安く仕入れておいて高く売ることを目指す現物取引に対応する概念で実際に商品が動くことはないとはいえ現実の市場と連動し価格形成に一定の影響を与えることにもなります。もともとはある商品例えば小豆を原材料とするあんこを利用する餅屋が小豆を先物買いしておけば、将来小豆の価格が高騰したとしても原料価格の高騰による損失を先物買いの利益で補填し結果として餅の価格に転嫁しなくても済むというリスクヘッジの手段としての役割が期待されていたといわれています。現状のイメージとしては投機的な目的、つまり将来の価格変動を予測して巨額の利益を得たいという投機的目的が大多数ではないかと思われます。しかし、商社にとっては商品先物取引は直接的なリスクヘッジになるし、機関投資家にとっても他の投資との組合せでリスクヘッジに利用していることは確かです。